青空と広大な平地で育つ ライ麦
■信州で育つライ麦
■素材を使った新商品
■国産ライ麦とのこれから
|信州で育つライ麦
ライ麦が長野県佐久平で出来るのには理由があります。
1 広大に確保できる平地
佐久平という名の通り平地が多いため、栽培に適した土地です。
ライ麦の帆は背が高く180cmほどにもなるので、下の写真のような大型トラクターを使用しないとライ麦の収穫が出来ません。
そのため栽培地は平地であることが条件です。
2 日本トップクラスの晴天率
ライ麦は雨等の湿度の上昇によるカビの発生に弱く、雨があまり振らない土地でないと栽培が困難です。
佐久平は日本トップクラスの晴天率であり、気温も高くなりすぎない事から栽培地に向いています。
|希少な?ライ麦
日本でのライ麦生産は、良く言えば「希少」ですが、悪く言えば「危うい」とも言うことができます。
現在、ライ麦を国内ある程度供給出来るのは、今回訪問した長野県佐久平と北海道のほんの一部です。
ライ麦を作らない理由としては、
・小麦の方が高価に取引されること。
・背丈が高く大きいため、広大な土地が必要であること。
があげられます。
国産ライ麦はまだまだ認知度が低く需要が少ないため、お金にならない事からなかなか栽培されないのが現状です。
|ライ麦からライ麦粉になるまで
ライ麦の収穫は、穂の水分を計測し30%以下になったところで収穫。収穫後15%程度になるまで乾燥させます。
その後、製粉するまでも温度管理された場所で1年間ほど倉庫にて保管。
翌年の取れ高が決まり、翌年の種子確保の見込みがたった上で入札されます。
入札されたライ麦を製粉会社が落札し、製粉工場に納品され製粉されます。
|素材を使った新商品
【信州産ライ麦のミッシュブロート】
長野県産ライ麦粉を使用して作ったのが、信州産ライ麦のミッシュブロート。
シーンを選ばず食べていただける、食べやすくも本格的なライ麦パンです。
小麦粉のパンでは味わえないライ麦パンのコクのある香りと味わいを楽しんでいただけるパンです。
POINT
1 希少な国産ライ麦(長野県産ライ麦)を使用
全国でも栽培数が少ない国産ライ麦を贅沢に50%配合。(使用している粉の)
2 小麦粉には無いコクのある香りと味わい
小麦粉のみのパンと一味違う、ライ麦全粒粉特有のコクのある香りと味わいがあり、味の濃い料理とも相性が良い。
3 もっちりとした軽さ
国産小麦同様、外国のライ麦よりも焼き上がりがもっちりしながらも軽めなパンになります。
|国産ライ麦とのこれから ~ここから始まる新たな食文化~
長野県で作られているライ麦は風味も良く、国産小麦同様に吸水性や仕上がりの食感の独特さをもったライ麦粉であると思います。
なかなか、手に入れる事の出来ない国産ライ麦ですが、繋がりから出会えた食材。その繋がりを大切に、国産ライ麦が日本でもっと需要が増え、生産者が増えるよう発信して行きたいと考えます。
まさに、浅野屋発の新たな食文化の始まりです。