信州のしょうゆ豆を使ったパンが登場

信州のしょうゆ豆を使ったパンが登場

パンとマルヰ醤油の「しょうゆ豆」が奇跡の出会い!

■開発経緯
■訪問し、お話を伺いました
■マルヰ醤油の「しょうゆ豆」がパンと奇跡の出会い! 老舗の技と伝統が織りなす新感覚の味わい
■老舗の技と伝統が織りなす新感覚の味わい北信州の郷土食「しょうゆ豆」
■北信州の郷土食『しょうゆ豆』がパンと出会う!
■最後に
■素材を使った新商品

ブランジェ浅野屋としょうゆ豆との出会い(きっかけ)

マルヰ醤油さんとの出会いは、浅野屋で2025年5月15日~6月15日まで販売した「信州育ち完熟プラムパイ」の際にプラムを加工していただいた株式会社農業開発の阿部さんの紹介でした。
阿部さんに信州食材でパンと相性の良さそうなものは無いか聞いてみたところ、「長野県
の中野市にあるマルヰ醤油さんで信州産の醤油を使った『しょうゆ豆』というものを作っ
ているので、それなんかどうですか?」との話から、マルヰ醤油さんのしょうゆ豆に出会いました。
試食させていただき、しょうゆ豆の味の深み・旨味に感銘を受け、夏の信州フェア向け商
品にて使用する事を決めました。

商品のココにこだわりました!

今回こだわったのは食材の味の調和。芯としてしょうゆ豆の味わいを置き、そこに必要な
素材を考え組み立てていきました。
まずメインとしてベーコン。
ベーコンの脂と肉感で完成した製品の味に厚みが出ます。
しょうゆ豆の味と香りが引き立つように燻製の香りが付いた燻しベーコンを使用。
そして次に、甘みのある信州御牧ケ原産の白いも(白土馬鈴薯)のマッシュ。
しょうゆ豆の塩味旨味、ベーコンの脂を受け止め、甘味を付与し全体の調和をするつなぎ
役として使用。
そして、信州産の小麦を一部ブレンドした国産小麦生地に白いものマッシュを練り込み焼
き上がりの香りがよく、クラストさっくりでクラムもっちりの生地で具材を包み焼き上げ
ました。
国産小麦+信州白いもの生地の食感と香ばしい香りが甘味しょうゆ豆の旨味とベーコンの
香りと旨味白いもの甘味と調和した一品です。
どれかが欠けては完成しなかった奥深い味です。

ぜひ信州の味を多くの方に知っていただきたいです。マルヰ醤油さんの伝統のしょうゆ豆をはじめ、長野県産小麦や白土馬鈴薯など、こだわりの素材が織りなす「良いもの」をぜひご賞味ください。生産者の方々にも誇りを持っていただけるよう、「素材そのままよりもより美味しく」を追求したパンです。

今回、マルヰ醤油が誇る郷土食「しょうゆ豆」と、私たちが開発した「パン」のコラボレーションを果たしました。
長野県中野市に70年以上もの歴史を刻む老舗醤油蔵、マルヰ醤油。代々受け継がれる伝統の製法と、素材への飽くなきこだわりから生まれる醤油は、地域の食文化を支え続けています。
醤油造りに情熱を注ぐマルヰ醤油の歴史とこだわりを、創業家の民野さんにお話しいただき、常務取締役の二村さんには醤油の現場をご案内していただきました。

マルヰ醤油は1947年の創業以来、長野県の郷土料理に欠かせない醤油と味噌の製造を続けてきました。創業当時、周辺には味噌店が多くありましたが、「皆が味噌店をやるならうちは醤油を大切にしよう」という創業からの強い想いを受け継ぎ、醤油造りにこだわり続けてきたといいます。
二村様にご案内いただき、200年前の杉桶が並ぶ仕込み場へ足を踏み入れると、芳醇な醤油の香りを感じました。日本全国で木桶を使った醤油作りは1%未満とされており、さらに原料からこだわる蔵はごくわずか。マルヰ醤油様は、この希少な伝統製法を「小さいからこそできる、継続していけること」と捉え、大切に守り続けているそうです。
仕込み中の杉桶の中では、大豆が時間をかけてゆっくりと色を変え、丁寧に麹と発酵が管理されている様子を拝見することができました。丸大豆や国産小麦粉を厳選し、品質と味にこだわり抜いた醤油造りは、まさに職人の技と情熱の結晶です。

マルヰ醤油のある長野県中野市は、冬期の気温が低く、麹菌の育成に適した気候風土に恵まれています。民野さんは「この地域の気候が、醤油造りにとって大変良い条件なので す」と、信州の恵まれた自然を語ります。

また、長野オリンピックのアルペンスキー会場ともなった志賀高原からの伏流水を使用していることも、マルヰ醤油の大きな特徴です。この清らかな水が、クリアで雑味のない味わいを生み出しているとのことです。

さらに、マルヰ醤油の醤油造りは、民野さんの祖父にあたる現会長が取り入れたという化学的な視点も特徴です。会長は東京農業大学醸造学部卒業で、醤油を数値から管理、研究されてきたそうです。夏場と冬場で人の味覚が変化することを考慮し、数値管理と職人の味覚を照らし合わせることで、長年ぶれのない品質を守り続けています。

そして、醤油の仕込みには一人が付きっきりで、2時間ごとに麹の様子を見るという徹底ぶり。「自分の子供だという想い」から、触って、目で見て、音と匂い、そして触った感覚の全てを使って醤油を造るという現会長からの教えが、今も忠実に受け継がれています。機械で管理できる時代だからこそ、人にしかできない「こだわり」を貫く姿勢に、私たちは感銘を受けました。

「しょうゆ豆は、北信州に古くから伝わる郷土食で、地元では「醤油の実」とも呼ばれ、ご
飯のお供として親しまれてきました。醤油を搾る前の「醤油もろみ」が原点であり、「食べ
るお醤油」として各地で異なる味や名称で受け継がれています。

マルヰ醤油のしょうゆ豆は、ふくよかな醤油の香りが特徴。
厳選された国産黒豆にこだわり、塩分を抑え、米麹でまろやかに仕上げられています。低温でじっくりと熟成させることで、奥深い味わいを生み出しています。
北信地域では、ご飯やお豆腐、長野県松代名産の長芋の千切りに乗せて食べるのが一般的です。


近年では、若い世代のしょうゆ豆を食べる機会が減っていると感じていたマルヰ醤油は、より多くの方にその魅力を知ってもらいたいとの想いがあったそうです。
民野さんは「発酵食品である醤油は、きっとパンにも合うはずだ」との想いがあったそうで、これまでご飯や豆腐と合わせることが多かったしょうゆ豆ですが、今回のパン開発のお申し出に大変喜んでいただけました。

マルヰ醤油では、しあわせ信州プロジェクトの一環として、毎年近隣の小学校の児童たちと一緒に大豆の植え付けから収穫までを行い、醤油造りの工程を体験する授業を行っているそうです。
前年の先輩たちが造った 大豆で出来た醤油を受け渡すことで、「作る」から「食べる」
までの一連の流れを体験してもらっているそうです。
10年前にこの授業を受けた生徒さんが、実際にマルヰ醤油に商品を買いに来てくれたというエピソードは、地域に根差した活動の成果を示すものであり、民野さんにとって大きな喜びとなったといいます。
食育活動にも積極的に取り組まれており、浅野屋の持続可能な食文化への取り組みにも共感をいただきました。 

長年培ってきた伝統の製法と、時代のニーズに合わせた革新的な取り組みを両立させながら、地域に根付く食文化を継承されているマルヰ醤油。その情熱と、お醤油などの商品を召し上がる方々との繋がりを大切にされていることに、私たちも深く共感しました。

マルヰ醤油の「しょうゆ豆」と当社のパンが織りなす新感覚の味わいは、まさに伝統と革新の融合です。この特別なパンを通じて、マルヰ醤油のこだわりと「しょうゆ豆」の魅力を、より多くの方にお届けできることを願っています。これからも、お客様に愛され続ける老舗醤油蔵を目指し、様々な挑戦を重ねていかれるマルヰ醤油の姿に、私たちも同じ思いであり、今回の商品【信州醤油と燻しベーコン】をお客様へお届けしていきます。

【信州醤油と燻しベーコン】

信州の老舗醤油醸造メーカーのマルヰ醤油が製造する「しょうゆ豆」とマッシュした信州産の「白土馬鈴薯(白いも)」を混ぜたフィリング、醤油にぴったりな「燻しベーコン」を全粒粉を使用した生地で包み焼き上げたセミハードな惣菜パンです。
醤油の香りと燻しベーコンの香りが食欲をそそり、しょうゆ豆のコクと深みのある味わいと白いもの甘味が味わえます。

【販売店舗】軽井沢店舗・オンラインショップを除く全ての店舗
【販売期間】2025年8月1日~販売予定
*販売店舗・販売時期は変更になる場合がございます。                                                       

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